夏はやっぱり北海道!

しかし今年の夏は悪条件が重なります。

2月に膝の靭帯の手術をしてまだリハビリ中のため林道遊びは危険なこと。

ガソリンが170円を突破し、8km/lのカシータを動かしたら大出血すること。
そこで救世主のように現れたマジェスティ125.

40km/lの素晴らしい燃費で宗谷岬を目指すことにする。もちろん金はないので全てテント泊である。

まずは猪苗代湖で1泊。
125ccなので高速道路は乗れない。4号線を北上するのもいいが折角だから山の中13号線ルート+αで八戸に向かう。磐梯吾妻スカイライン、有料で1200円位するが、原付なら50円だった。
印象的な風紋。
1200円の価値はあると思うが安いに越したことはない。ありがとう福島県。
岩手県で牛と戯れる。

この全天候宿泊型マジェスティを作成するのに日頃のカシータ作製技術と、手術後のリハビリ期間3ヶ月ほとんど全てを費やした。
北上山地の牧草地帯。
光のショーにしばし酔いしれる。
三陸のリアス式海岸。
八戸→苫小牧フェリーの2等寝台で久し振りに基本的人権の保障された睡眠をとったあと北上。

美深キャンプ場に設営したあと軽装で道北スーパー林道へ、って、リハビリ中で林道遊びはダメッて言ったじゃない。
函岳に着いたー。

気を抜いて駐車場でハンドルを切ったら思ったより砂利が深くてまさかの立ちゴケ。

塩ビ板で作った左足の風防が破損してしまい足首が寒くなった。

しかし物ならいくら壊れてもまた作ればいい。自分の体はねー、と膝をさするわたしも年を取ったな。
函岳の展望は立ちゴケのショックなど吹き飛ばすものだった。
エンヤコラとスクーターで林道を30キロ来たかいがあった。
しかし豪快な北海道らしい道だ。
猿払の有名な超ストレート農道。
はるばる来たぜ、宗谷岬。
青と緑のコントラストがたまりません。
遠くに利尻、礼文を望む。

この日は初めて樺太も見えた。

が、ちょっと写真ではわからないな。
利尻、礼文が戦艦のように浮かぶ。
美深を撤収してオホーツク海を南下、知床を目指す。
うーん、オホーツク
斜里岳が見えてきた。

写真ではあっという間だが長かった。
知床横断道路から羅臼岳。
国後島が見える。
海山の絶景を手中に高速ワインディングは最高の気分。
知床の海岸線で飯にする。
すぐ目の前に国後島を眺めながら、国境は誰のためにあるのだろうとめずらしく高尚な考えに耽る。
襟裳岬へ。
湿原のほとりに暮らす人々。
昆布台
黄金道路。

隧道の光と影のなかを遊ぶ。
襟裳岬は15年ぶりだがえらく観光地化が進んでいてびっくりした。

しかし奥には閑静な遊歩道も健在。
この後苫小牧~秋田フェリーで久々のシーツの感触を楽しんだ後7号線から会津を抜けて帰宅。

全天候型マジェスティの快適さを証明する9日間の旅となった。


トップへ戻る