トレーラーはフェリー代が倍以上掛かるのが最大の欠点だが、さらにETC休日1000円高速乗り放題が始まり、自走式と比べて運用費がかなり増える計算になってしまった。北海道、四国、東北にそれぞれ年一回行ったとして年10万円不利となる。

それにマジェスティ125 を全天候型に改良したため、日常の通勤や買い物は全てまかなえるようになり、トレーラー最大のメリットであるヘッド車を日常の車として兼用することが不要になってしまった。

私は結構遠出が好きなので、この際自走式に買い換えようかといろいろ検討してみた。

駐車場は広いのでサイズの制約はないが、1人で使うのに大きすぎても燃費が悪いだけだし、フェリーは全長6m未満であれば料金は一律で1ヶ月前からインターネット予約できるので2m×6mがベストサイズ。
デスレフ社のグローブバスが2.15m×5.99mでもっとも欲しい車だが、乗出し850万円は厳しい。
バーストナー社のネクスコシリーズは乗出し700万円位だが・・・

車幅2.3mは山中の取り回しに難儀しそう。
デスレフやバーストナーのキャンピングカーのベースとなっている車、イタリアのフィアット社のデュカトバン、ヨーロッパ版のハイエースといったところだが、サイズは幅2.05m×長5.99m高2.52mと一回り大きい。室内高1.85mで立って歩ける。中はなにもないが外側はもうすでにキャンピングカーだ。私の用途にはジャストサイズ。

しかも新車で300万円位。どうしてこれにイスとテーブルとベットを付けて800万円になってしまうのか。芸術品としての価値が見いだせない人間にとっては納得して払える額ではない。
カシータをかなりいじくり回した経験から、窓やトイレやベットを自作するのは容易い。むしろ床暖房や洗濯機や食器洗浄機などを後から付けるくらいなら1から作った方が簡単だ。

ではこいつを輸入してみようといろいろ調べたところ、排ガス規制という日本の非関税障壁が問題になってしまった。検査料だけで40万円!しかも落ちれば車はただの鉄屑だ。10台1枠なので10台まとめて輸入すれば1台あたり4万円でなんとかペイできるが、1台ではとても割にあわない。これで商売でも始めないと無理だがそこまでの覚悟は今のところない。

今日本はハイブリットカーで勝負しているため、小型ディーゼルは世界一厳しい環境基準とか自慢して国内市場から排除している。イギリスの中古車市場では100万円くらいでゴロゴロしているのだが、個人では国に勝てないので時代の変化を待つとしよう。
しかしこういう文化が日本に育つ日はくるのだろうか。

プリウスの燃費は凄いと思うが、車とは何なのかを考えていくとつまらない車である。ホンダのスーパーカブと同じ、日本の役割は昔から変わらない。
シンプルかつセンスのよいコックピット。

これがトラックの運転席とは思えない。日本のトラックといえば相変わらず殺人的なキャブオーバー車ばかり。小型トラックは都市部での使用が主だから、日本の道路事情を考えると仕方のない設計かもしれないが、過去に乗っていたハイエースバンの腰にこたえるダイレクトな衝撃からすっかりキャブオーバーアレルギーになってしまったので、ハイエースやカムロードベースの国産キャンピングカーは乗る気がしない。
現実的な妥協案としては、メルセデスベンツが2000年から5年間ほど正規輸入していたトランスポーター313CDIが国内で入手できるベターな車体だ。
幅1.95m長5.69m高2.57mとデュカトより一回り小さいが、中で立って歩けて横向ベットが実現できる数少ないベース車だ。
コックピットのセンスもまあまあ。

問題は新車販売が国内ではすでに無く、中古車市場もタマ数が極端に少ないため1社が買い占めて価格を吊り上げていることだ。かつて400万円で販売されていた車が5年落ちで相場350万円はないでしょう。完全に足下を見られている。オークションなどで個人の出玉を辛抱強く待つしかないだろう。
かつて日本にもバブルという良き(?)時代があった。

絶頂期に設計されたトヨタのグランドハイエースベースのキャンピングカー。
幅2.08m長5.99m高2.62mはジャストサイズだが、問題はV6ガソリン3400ccの燃費だ。6~7キロ程度らしいが、またガソリンが180円とかになったらどうしようもない。自動車税が高いのは国産で整備費が安くすむことで相殺できるが、中古車相場も300万円からと結構なお値段。
輸入車で最も心配なのは整備。

部品が高い(オイルエレメント5000円、ミラー8万円!)上に耐久性がない。ファンベルト類は2年、タイミングベルト5万キロ、ブレーキローターとパットはセットで5万キロごとに交換って国産の半分も保たない。しかも整備してくれるところがない、あっても工賃10倍、整備を自分でやろうにもローターやベルト交換くらいならともかく写真のようにドライブシャフトが折れたり、クランクのオイルシールが漏れたり(交換はミッション降ろす)平気でするらしい。今の車はセンサーだらけだが、電気系統がいかれたら専用のテスターがないとどうしょうもない。
まあいろいろ検討しましたが、 国産ミニバン+トレーラーは維持費、燃費、快適性の面で最もバランスが取れている。

ディーゼル規制が吹き荒れる前夜2000年頃のトヨタレジアス。ハイエースで長年使われていた信頼の3000ccディーゼルターボ140馬力トルク35キロを叩き出す。今のエスティマルシーダは2200ccで100馬力トルク22キロだからトーイングはかなり快適になるだろう。中古で30万円から、部品は安いし(オイルエレメント500円、ミラーはヤフオクで1000円)耐久性は30万キロはオッケーだろう。高速とフェリー代に年10万円余計に払ったとしても輸入車との価格差を埋めるには20年以上かかる。
トルクより快適性を優先するならアルファードまたはエスティマハイブリッド、100Vコンセントが魅力的。レジアスとどちらを取るかはガソリン税制の行方しだいといったところ。
ただ、3ナンバーサイズなので貨物登録は1ナンバーとなり自賠責や高速料金が割高になるので、4ナンバー登録できるレジアスが優勢かな。100Vコンセントも蓄電量は200AH程度らしく今のディープサイクルバッテリー105AH×2と変わらない。ニッケル水素電池と鉛蓄電池の単純比較はできないが、中古車となれば当然蓄電量は落ちているだろうし結局発電のため頻繁にエンジンが始動してしまうだろう。50ccの発電機EU9iと2400ccのエンジンでは発電コストは比較にならない。


高速1000円もいつまで続くかわからないし、全車種無料になるかもしれない。

ロマンはないがこれが現実だ!

誰かこのカシータを150万円位で買ってくれないかなー、無理だろうなー。

はい、やってしまいました。となり町にちょうど程度のいいロデオ が売りに出ていて、最終型、リミテッド、走行3万Kmというちょっと信じられない条件に相場より高いとは思いつつ3桁ちょうどで衝動買い。

エスティマと同じ平成6年式とはいえ設計は昭和の車なのでさらに一世代前的古さは隠せないが、国産の信頼と2771ccディーゼルターボの低燃費を期待してチョイス。キャブオーバーでない量産国産ディーゼルキャンピングカーはほぼこれしかない。

幅2.03m長6.18m高2.62mと長さ以外はジャストサイズ。長さは大きくてださいバンパー兼スペアタイヤ格納庫を切断することで6m以下に。これでフェリーもフィットと同じ値段に。納車翌日にはもうこんな哀れな姿になっています。
リヤフレームを延長してバイクキャリアを製作中。スライド式で載せるときは引き出し、使わないときは車体内に格納する。フェリーの時だけはあまりやりたくないがバイクを室内に積んでキャリアは格納する。トレーラージャッキを取付けたのでバイクを乗せた状態でも片手で軽々スライドでき、1m位引き出せるので載せたまま洗車や整備なんてこともできる。
燃費、維持費、整備費、高速、フェリー、乗り心地全て満足!


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