楢無垢材は最高の肌触り、というか足ざわりなのだがさすがに夏以外は裸足は冷たい。かといって靴下を履くのは無垢材に対する冒涜?なので、温水を循環させて快適素足生活を実現した。
無垢材の裏側に8mm程度の溝をトリマで彫り、灯油配管などによく使われている直径8mm銅管(180円/mくらい)を敷いていく。熱を拡散させるため、板側はアルミテープを貼り、最後に0.2mm厚のアルミ板をタッカーで固定していく。
これは廊下側の幅半分。たった一畳弱の面積に1.8m×9枚×2列で32.4mも銅管が回っている。ダイネット側は廊下の半分程度なので合計で50m近い。よく考えると半分くらいでよかったかも。
奥に見えるカシータにくっついている四角い箱が温水の熱源器。温水ポンプも内蔵されている。本来は不凍液を循環させるのだが、むりやりお湯のボイラーも兼ねているので真冬は使わないこと前提で水を循環させる。
ダイネット側が完成。廊下と15cmくらい高低差があるので、配管をつなぐのが難しい。さらに厄介なことにダイネット側と廊下側は微妙に幅が違うので、配管設計が難しい。
緩やかなRはチューブベンダーで曲げ、きついRや分岐はソケットをかましてバーナーで熱して半田(ソルダー)付けする。他のパネルとの結合部は銅管継手を使うが、スパナを回し入れる間隔を確保するのも難しいぎりぎりの寸法。
かなり苦しい。いい加減な採寸のため無理やり取り回している。水漏れしないことを祈るしかない。
右側で苦戦したので、左側は念入りに採寸のうえ施工、我ながら美しい出来ばえなり(なら最初からやれ!)。上下で板の位置が違うのがややこやしく、本当に頭がこんがらがります。
室内最後部に3方電磁弁を設け、湯沸しと暖房を使い分ける。配管は行きと戻りがあり、床を貫通して室外の熱源器と接続されている。電磁弁の切り替えにより上方向なら湯沸し、横方向なら床暖房にお湯が流れるようになっている。
ちなみに上部に見えるの2本のボルトは室外の熱源器を固定している。元はスペアタイヤの固定ねじなので強度も十分。
ついでにポータブルクーラーから取り外した熱交換器にお湯を回し、後ろからファンを回すことでファンヒーター代わりに。上部のバルブでバイパスさせることもできる。
ぎりぎりの設計。

現在まで水漏れもなく、カシータ最大の快適設備として活躍中。
フローリング表面から1cm弱の厚さを挟んで5cmおきに8mm銅管が回っているのはやりすぎかと思ったが、おかげで熱源器点火後5分程度でほかほかの暖かさになる。そのためちょっとコーヒータイムで数十分休憩するときも十分にリラックスできる。
自宅はアパートなのだが勝手に床下に銅管をまわし、全室を床暖房にしてある。一階だし床の表面は一切いじってないので問題はないでしょう。ただしフローリング表面までの厚さが24mmあるので暖まるまで30分はかかる。冬はタイマー制御するので問題はないけれど灯油が高いのでちょっともったいない。
トップへ戻る